お役立ち度 ★★★★☆
就活前に知っておきたかった度★★★☆☆
キャリア本として
就活→修行期(前期後期)→活躍期→円熟期、という時系列に沿って、弁護士として気をつけるべき点や予想される「ハードル」を教えてくれる、現状最強の弁護士キャリア本。
弁護士経験をもち、キャリアコンサルタントでもあるという筆者は、きっと多数のサンプルをもとに、本書を書いているに違いない。弁護士であれば、周囲の同期や兄弁・姉弁やボスの様子などど重ね合わせて読むのも面白い。
また、本書を呼んでしまったがために自分の希望と現状のミスマッチに気づいてしまう若手も少なくないのでは……?と思わずにはいられない笑。
就活本として
修習生や、LS生、エクスターン・インターン(大手事務所のサマー・ウインタークラークを含む)をする学生などにとっては、業界研究を詳細にしている第2章が参考になる。
本書には、どの大手事務所が合うかという性格診断、のコラムがあり、子供の頃にあった心理テスト本を思い出して面白かった。もっとも、出てきた結果やそこで描かれている事務所ごとのキャラクターはあくまでも外からみたイメージなので、あんまり真に受けないほうがいいかもしれない(さすがに数百人規模の事務所になってしまうと、中にはいろんな人がいる)。事務所としては、インターンであったアソシエイトやパートナーに聞いてくれ、と思うのでは。
とはいえとっかかりには非常に使い勝手のいい本。